死に神ゲーム
「だから、紫翠ちゃんを乗せていくから紫翠ちゃんの家の車は断ってもらおうかなって思ったんだ」
「そこまでするのですか」
だったら普通に挨拶交わして別れたっていいんじゃ・・・。
「で、紫翠ちゃんちの車は?」
「今日は来てませんわ」
「え、なんで?」
「元々は午後もあったでしょう?それが午前中で終わってしまいましたから、関口に連絡をいれようかと思いましたら充電切れでしたの」
「だったら尚更僕の車にどうぞ!」
キラキラッとした笑顔で車の後部席を開けた静。
「・・・せっかくの心遣い、お礼申し上げますわ。でも、結構ですわ」
「え〜!なんで!?」
笑顔で申し上げると静はぶーっとした顔をした。
「今日はいい天気ですし、のんびり歩いて帰ろうと思いまして」
では、ごきげんよう。
そう言いながら一礼すると私は校門まで歩きはじめた。