死に神ゲーム
カフェへと来た私は窓際の席へと座り、シナモンロールとカフェオレを頼んだ。
ちなみに何故か私の向かいに勝手に座った雅人はショコラロールケーキとコーヒーを頼んでいた。
あれ?
どうでもいいか・・・。
「それにしても、アイツ何だったんだ」
メニュー表をテーブルに突っ伏しながら眺めて呟いた雅人。
「アイツ?」
「ほら、さっき大学で会った鍵蔦羽とかいう奴」
「ああ・・・」
鍵蔦羽睦月・・・・・・
「・・・かっこよかったね〜」
無意識に呟いた一言。
それを聴いた雅人はバンッとメニュー表を閉じた。
「ま、まさか雫一目惚れ・・・」
「ばか。んなわけないでしょ?」
引き攣り笑みを浮かべながらこちらを指差してきた雅人に呆れる私。
「雅人だって、アイドル見るとカワイイとか思うでしょ?それと一緒よ」
「俺は雫以外カワイイとは思わない」
「あそ。眼科にでも行ってきな」
「ヒドッ!!真面目だよ!?」
そんなの、顔見ればわかるよ。
真面目な顔で言った雅人に少し、ほんのすこ〜しだけドキッとしたのは内緒。