死に神ゲーム



香君からの言葉に私は目をぱちくりとさせた。



え、だって参加したことがあるって・・・ええ!?





「や、やったこと、あるの?このゲーム・・・」




「うん。前回に一回だけね」





うそ・・・。




「じゃあ、前回勝ったの?」





そう聞くと香君は苦笑いを浮かべながら言う。




「んーん。ちょっと色々あって参加が出来なかった」



「?色々って・・・」





何があったの?

そう続けようとしたが出来なかった。



なぜなら・・・





「・・・・・・誰か、来る」





そう。

広場に出て前方を見てみると、建物の陰からアトラクションの光に照らされて影が伸びていたのだ。



その影は徐々に長さを増し、近づいて来ている事がわかる。



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