死に神ゲーム

side・・・shisui







死に神ゲーム一回戦が終り、北海道を飛びだった飛行機の中で、私はパソコンを開いていた。





――――カチ・・・カチ・・・





画面に写る個人ファイルを数枚流していくと、私は一人の部分でマウスを動かしていたのをとめた。





「・・・・・・」





そこにあるのは一人の二十歳前後の男の写真、プロフィール、軽い生い立ちなんかがあった。

名前は、垣本智哉。





「ゲームオーバー・・・・・・ですわね」





我慢できなくてゆったりと口元に笑みを浮かべ、私は写真をクリックした。

写真に、赤いバツマークが現れた。





「あらあら・・・早速、一人脱落しちゃって」





クスクスと笑ってしまう。

だって、楽しくて愉しくてしょうがないもの。





「早く次のステージを用意しなくては」





ああ、楽しみで愉しみで・・・しょうがない。





< 74 / 90 >

この作品をシェア

pagetop