死に神ゲーム

side・・・shizuku






「っはよー雫!」


「・・・・・・え」





週末。

大学の講義もないし、バイトもないし、特に予定がなかった私は部屋でゴロゴロしていた。

ら、雅人が現れた。





「お邪魔しまーす」


「ちょ、ちょっと!?」





勝手にズカズカと上がり込んできた雅人に固まっていた私は慌てて後に続く。





「勝手に上がらないでよ!」


「チャイム鳴らしたし、お邪魔しますって言ったからいいだろ?」


「良いわけあるか」


「そんなことより、雫、一緒に遊びに行こう!」


「は?」





バ、と目の前に出されたのはタダ券。





「ケーキバイキング、行こうぜ!雫ここのケーキ好きだろ?」


「まあ・・・だからって、雅人と行く理由はないよ」





街中で誰かに見られでもしたら最悪だ。





「いいから!早く着替えて来いよ」


「・・・・・・はあ」





梃子でも動かない。

ニコニコと笑いながらソファに座っている雅人を見てため息をつき、私は着替えに向かった。





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