青空のむこうに~バスケに恋して~
act.23 君と見る夜明け


その日の夜。

モルからのメールを受信した。


『7月25日の朝5時にマンションFの屋上で待ってる』


サヨナラのメールに何度も送れなかったアドレスから送られてきた。


「7月25日…。明後日か…」


カレンダーを見てつぶやく。


トージがすぐにモルに繋いでくれた事は感謝しなければならない。

同時に、トージを傷つけてしまった事の罪は一生背負って生きなければならない。




「別れちゃったの…?」

「…うん」


学校はすでに夏休みに突入。

部活は午前中だけのものに切り替わった。


スコア表を整理しながら私はマホに別れた事を話した。


「どうして…」

「…私、やっぱりモルを不幸にして自分だけ幸せになる事なんてできないから…」


ドサッと椅子の上にスコア表を積み上げる。


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