青空のむこうに~バスケに恋して~
「えーっ?!かわい…」
最後まで言わせてもらえなかった。
トージがキスで私の言葉をふさいでしまったから。
「…かわいーって言うな。オレは嬉しくない」
「…ぷっ」
「あ、お前笑ったな?」
「だって、トージ、かわ…」
強引に抱き寄せられてまたキスでふさがれた。
「かわいいのは、ゆずだけでいいんだよっ!」
「…トージ…」
力いっぱい私を抱きしめてトージは耳元で囁いた。
トージの腕の中は心地よくて、私は目を閉じた。