青空のむこうに~バスケに恋して~
あの日の事を思い出すと、胸が苦しくなる。
忘れたくても忘れる事ができない、心にできた傷。
心の奥底に閉じ込めたくても、ふとした事であふれ出してくる。
そして私はいつもその暗くて深い闇に飲み込まれる。
いつまでたっても抜け出せない。
抜け出したくても、ドアは硬く閉ざされていて前に進むことができなかった。
「…何があったの…?」
「何も…」
心配そうなマホの顔をまともに見る事もできなくなってしまった。
「…ゆず。本当は誰にも言えなくてずっと抜け出せずにいるんじゃないの…?」
「え…?」
「自分の中だけに閉じ込めて、それで平気なわけないじゃない…」
出会ったばかりなのに、どうして私の事がそこまでわかるんだろう…?