また、明日~天使の翼を持つキミへ~
「親太郎、見ててね。親太郎が驚くくらい本気出してみせるから」
「ハハっ!! 学校で何があったか知らねーけど、おまえがそう思えるようになったんなら、俺は応援するよ」
親太郎はあたしに拳を出してきた。
親太郎のミサンガが揺れている。
あたしは微笑みながら、その拳にコツンとぶつけた。
「それじゃ、あたし先生から出された宿題があるから、今日はもう帰るね」
「おう。わざわざ来てくれてサンキューな」
「明日来る時、何か欲しいのある?」
「いや? なんもいらねー」
「そっか、わかった」
あたしは座っていた椅子を折りたたみ、壁に立てかけた。
親太郎にバイバイと手を振り、ドアまで歩いた。
「菜緒」