狂った愛情
また携帯が鳴った。
もちろん相手は章汰。
「もしもし」
『亜実?さっきはごめんいいすぎた。やりなおそう』
やりなおそう?
何を?!
コイツとやり直すコトは一つもない。
ふと亮平君を見ると、首を横に振っていた。
“騙されるな”と言っているような気がした。
「アンタとやりなおすことなんて、何もない!!」
『亜実…聞い「もう別れよう!!アンタが私は大嫌い!お願い!付きまとわないでッッ!!」
力の限り叫んだ。
さすがの亮平君も驚いている。
まぁ、学校ではそんなに叫ばないタイプだからなぁ…
ちょっと冷や汗。
それもつかの間。
『……亮平に代われ』