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再会!?

「いやー、珍しいこともあるんやねぇ、、、」
中学時代からの親友、凜が言った。
「なんか言いたい?」
ちょっと睨んでやると、
「いややなぁ。そんな怖い顔せんといてぇや」
と、あめ玉を口の中に放り込んだ。
“せんといてぇや”と言う割には余裕綽々だけどー?
「ちょうだい、あめ」
あたしが手を差し出すと、
「あいよ」
レモン味を手の上に置いた。
「あたし、レモン味嫌いだって言わなかったっけ?」
「はいはい、イチゴ味で満足?」
凜は面倒くさそうにイチゴ味に取り替えた。
「さんきゅー」
「うわっ!相変わらず性格わるいなぁ」
「凜がわざわざレモン味を渡すからでしょーが」
「相変わらず、レモン味嫌いだな」
いきなり、頭上から声がした。
見上げると、予想的中。
「秀君、やんね?」
あたしの前に、凜が言った。
「そうだけど?」
初対面なのに、いかにも知っていますって感じで話し始める凜。
関西人は凄いけど、
「凜ー?ちょっと喋りすぎじゃないかしらー?」
喋り出したら止まらない。
「あぁ、そうやね、スミマセンなぁ、秀君?」


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