星降る夜にサンタにKissを
「えっ・・・・」
見えないはずなのに、女の子は俺を見ていた
温かい感触は彼女の手で
俺は急な事態に固まってしまった
父さんはソリに戻ってしまったし、助けは呼べない
小さな少女と小さな見習いサンタクロースは手を繋いだまま見つめ合った
女の子の瞳は大きくて、吸い込まれそうなほど清んでいた
『心を奪われる』そんな言葉がピッタリなくらい
俺は瞳を逸らせない
見えているのかどうなのか分からないまま、お互いを見ていた
「サンタクロースさん・・・小さい・・白い・・・綺麗・・・ありがとう・・・」
彼女はニコッと微笑んで、また眠りに着いてしまった
手は繋いだままだけど、その場にへたりこんだ
安心したのと
だけど胸が痛いほど締め付けられて、大きくなっていく心臓の音、
今なら分かるけど小さな見習いサンタクロースが恋に落ちた瞬間だったんだ
彼女が手の力を緩めた瞬間に勢いよく手を引き抜いて、女の子がサンタクロースの為に用意したミルクを一気飲みした
「おい三汰、どうした?」
「パパ・・・」
なかなか戻らない俺に気づいた父さんが迎えに来てくれて
俺は女の子の家をあとした
小さな胸に宿った恋心をそっとしまって