星降る夜にサンタにKissを
「三汰・・・」
「俺、苺実がいるからあの高校を受験したんだよ。」
三汰は照れて笑う
アタシには幼い時の記憶はあまりないけど、クリスマスの日に感じた温もりは三汰の手だったんだ
「アタシ、、何となく覚えるの・・誰かの手を握ったの、、、でもお母さんかお父さんの手かと思ってた。」
すごく暖かくて、心地好い温もりに包まれた夢なんだって思ってた。
それなのにそれが今アタシにとって一番大切な人の手だったなんて奇跡に近い気がする。
「ねぇ・・どうして教えてくれなかったの?」
「えっ・・・」
「サンタクロースだって教えてくれてたらアタシ達、、、」
すれ違ったり、相手を疑ったりしなくてすんだのに・・・
5年間、辛い思いを三汰だってアタシだってしなくて良かったんだよ?
「苺実・・・」
三汰は右手でアタシの後頭部に触れて、頭を胸に埋めた
トク、トク、と三汰の心臓のリズムが聞こえてくる
「言っちゃいけないんだよ。」
「言っちゃいけない・・?」
三汰はポツリ、ポツリ、と言葉を紡いでアタシにも分かりやすいように話し始めた