星降る夜にサンタにKissを
「大人になることは悲しくなんてないよ。」
三汰が頬に触れる
「いつまでも子供のままではいられないんだ。現実を見ることも大切なんだから・・・
現実のなかで、苺実はサンタクロースを思い出してくれただろ?
その気持ちを心の片隅において、たまにでいい。昔の幼い自分を思い出してくれるだけで、サンタクロースはいる価値があるんだよ。」
幼いころの囁かな夢
大人になれば当たり前に叶う夢
だけど子供にとっては
壮大で贅沢な夢
人間は、小さな夢が積み重なって大きくなる
「子供だった人が、大人になって自分の子供にサンタクロースを教えるって素敵だよな。」
苺実は黙って頷いた
「俺、サンタクロースになれて幸せなんだ。だから苺実・・・」
三汰は右のポケットから小さな箱をだして蓋を開けた
「俺と一緒に、サンタクロースになって下さい。俺には苺実しか居ないから・・・・」
「三・・・汰・・・」
「苺実の笑顔が大好きだよ。」
左の薬指にはめられた指輪
5年前と同じ
視界がぼやけて、アタシの顔は涙でグシャグシャになった
「苺実、返事くれるかな?」
ずるいよ・・・・
いつもはヘラヘラでナヨナヨで草食系のくせに、こんな時だけキメすぎ
「三汰ッ・・・・絶対幸せにしてよね、、、」
「はい♪」
アタシの返事に三汰はキスで返してくれた
「ジンクス、当たったね♪」
「ば・・・バカ///」
クリスタルが後ろを振り向いて、得意げに鈴を鳴らす
クリスマスは終わったはずなのに、どこからともなく流れてくるクリスマスSong・・・・