現代戦国時代3
院長はタバコをふかしながら、再び治療にあたりだした。

根津は先ほどの院長の言葉を聞いて、佐助を見た。

自分は佐助と孫市がいなければ死んでいた。

その佐助が今はこうやって床に伏している。

「院長、あの佐助の治療は俺がやっても大丈夫ですかね?」

「ああ?あいつは結構毒を吸ってるし、傷からも毒が入ってるからな。かなり根気がいるぞ」

院長は脅しのように言ってきた。

しかし、命の恩人にはそれくらいしても構わないはずだ。

「大丈夫……です」

「よし。こいつは貴重な戦力らしいからな。あとは俺に任せて、お前は慶次と佐助の治療にあたるんだな」

「あとはって?まだ何人いると思ってるんですか?」

「うるせえ!!てめえとは腕が違うんだよ!!」

一番うるさいのは院長だったが、根津は今は黙っておくことにした。
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