現代戦国時代3
「お前が猿飛佐助!?」
男だけではなく、周りの人達もどよめき始めた。
「佐助と言ったら、上杉の隠密じゃないか?」
「大変な奴を相手にしちまったな。あの侍は…」
周りの声を聞き、男はきまりが悪そうにしている。
男に詰め寄られていた人は俺をじっと見ている。
「ちっ!!」
男は文句をつけるのを止めて、人混みをかき分けて、去っていった。
「やれやれ。厄介な奴にからまれたみたいだな?」
「……あなたはお強いんですね。ここに来たのが初めてで土地勘もないもので」
男は俺を知らないらしい。
「そうなのか。あまりキョロキョロして歩かないようにな。今は少し浮かれているんだ。戦争に勝ったからな」
「なるほど。私は、根津甚八と言います。あなたは猿飛佐助でしたっけ?」
根津甚八を名乗る男は、すっと手を差し出してきた。
「……ああ。よろしく」
少し遅れて握手に応じた。
男だけではなく、周りの人達もどよめき始めた。
「佐助と言ったら、上杉の隠密じゃないか?」
「大変な奴を相手にしちまったな。あの侍は…」
周りの声を聞き、男はきまりが悪そうにしている。
男に詰め寄られていた人は俺をじっと見ている。
「ちっ!!」
男は文句をつけるのを止めて、人混みをかき分けて、去っていった。
「やれやれ。厄介な奴にからまれたみたいだな?」
「……あなたはお強いんですね。ここに来たのが初めてで土地勘もないもので」
男は俺を知らないらしい。
「そうなのか。あまりキョロキョロして歩かないようにな。今は少し浮かれているんだ。戦争に勝ったからな」
「なるほど。私は、根津甚八と言います。あなたは猿飛佐助でしたっけ?」
根津甚八を名乗る男は、すっと手を差し出してきた。
「……ああ。よろしく」
少し遅れて握手に応じた。