現代戦国時代３

しかし、孫市の顔は感激というよりは衝撃を受けたような表情だった。

「孫市。どうした？」

「政宗様、放った銃弾は、一発ですよ？」

「だから、どうした？」

「あんなに鳥たちが死ぬでしょうか……」

政宗がよく見てみると、鳥たちの群れがあちらこちらで同じように地面に落ちていっている。

「こいつは！？」

「敵襲だ！！戦える兵は門を固めろ！！」

孫市の声にいち早く反応した雑賀衆が、門の方へ駆け出した。

「麻痺毒か？どう思う、孫市？」

「おそらく……地面の鳥はまだ生きていますし。とりあえず、院長にも連絡してきます」

孫市は急いで見張り台を降り、医務室に急いだ。

「やれやれ……ついに始まるわけか」

政宗は銃を捨て、刀を手に取った。

「俺にはまだこっちの方がお似合いみたいだな」