君を想うとⅡ~Secret love~
高校時代からの親友、高宮伊織はクールビューティ。


涼しげな目元やスッと通った鼻筋は、男好み…というよりは女好み。


女の子が憧れるカッコいい女の顔。




それが伊織だ。





アイドルというよりはモデルっぽい彼女の顔つき。






そんな外見にも関わらず。





伊織は子どもで、クソ真面目。






恋愛に関しては特に奥手で、鈍感だ。








「う~ん。
桐谷慎のパパたち気に入ってくれるといいけど…。」






紺色の落ち着いたワンピをみながら困ったように呟く伊織がたまらなく可愛くて。






「大丈夫よ、アンタはかわいいから。」





そう言ってタバコに火をつけながら笑うと。






「ありがとう。」





と、屈託のない顔をして伊織は笑った。
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