茜色



「お前は次々に男が寄ってきて羨ましいな。」


『ち、がうよ!!!』



「なんで否定するんだよ。今は俺とお前には何の関係もねぇじゃん。別に嘘ついたってなんの意味もねぇんだよ。」



あたしの横を通り過ぎて寮に戻る蓮…………。



なんでそんな事いうの……!?



今も変わらず好きなのは蓮だけなのに………。



この気持ちは別れても
変わらないのに………




あたしは我を忘れてその場に泣き崩れた………。



やっぱりあたし達はもう可能性のカケラもないんだよね…………。




あたしはしばらくそのまま泣き続けて寮に帰った…。









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