Sweet silent night


「あかりちゃんの今日のご予定は?」


「残念ながら何もないわよ。
聖さんは?
女の子との予定がつまっててもおかしくなさそうだけど」


それを聞くと彼はくすっと笑った。
なんだかバカにされてるみたいなのは気のせいだろうか。


「俺、あかりちゃんが思ってるほど軽くないからね」


いやいや、昨日ナンパしといてそんなセリフは言えないでしょ。


「こっちも今日は18時の開店まではフリー。
じゃあよかったら、今日1日付き合ってよ!
店の買い出しとか飾り付けとか、今日はデートがないなりに忙しいんだよね」


…は?


「え、それってただ働きしろってこと?
せっかくの休みだっていうのに?」


「さすがの俺でもただ働きとは言わないよ。
それなりに報酬は用意するし。
っていうか、今から帰って1人ですごすクリスマスよりも俺に付き合ったほうが絶対楽しく過ごせるって断言できるから!
俺もその方が楽しいし」


そう言って彼は微笑んだ。
…何も言い返せなくてむかつく。


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