Voice〜彼の声〜



「よっ!学校来たんだ」


「うん」


「佳祐に聞いたよ。付き合うことになったって?」



「…うん」


嬉しそうに笑う山下に恥ずかしくなる。


「橘には言ったの?」


ちらっと愛美に目をやる。


それに気付いたのか愛美が近付いてきた。



「何の話?」


「佳祐と香坂の話」


「あ〜その話」


ニヤっとしながら、私の方を見る二人から目を逸らす。


目を逸らした先の廊下から榊が歩いてくるのを見つけた。



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