Voice〜彼の声〜



「美嘉、榊と上手くいってるみたいだね」


放課後、私のクラスに来て話すことが日常的な感じになっていた。



「うん…」


「照れて可愛い」


私の前の座席に椅子の向きを変え、私と向かい合わせに座る愛美は、私の赤くなった頬をつついた。



私は小さく笑い、愛美から視線を外した。



「…覚えてる?」


「何を?」



「創ちゃんと榊の声が似てるって言ったの」


「うん」



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