Voice〜彼の声〜



「別に普通だろ」


何も見に来なくても…と言いたげな顔をされる。



「……名前は?」


「あ〜…香坂…分かんねぇや」


頭を掻き面倒臭がる。


再び視線を戻すと、空を見つめ続ける横顔が切なく見えた気がした。



それから彼女を学校で見かけると、目で追っている自分がいた。



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