Voice〜彼の声〜
第7章

忘れたくない想い




私はしゃがみ、目を閉じ、創ちゃんの墓に手をあわせる。


「創ちゃん、この人が榊だよ」


そう言って小さく微笑み、榊に目を向ける。


榊は黙ったまま創ちゃんのお墓を見つめている。



「…榊?」


「…ごめん、びっくりして」


「黙っててごめんね」



「いや、大丈夫…」


呆然としながらも、私の隣に来てしゃがむと手を合わせた。



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