Voice〜彼の声〜



「…美嘉、寒くないの?」


「平気だよ?寒い?」


キョトンとする私に、ため息交じりで息を吐く。



「創ちゃんって寒がりだよね」


「…美嘉が寒さに強いんだよ」


呆れたように言う。



私達は屋上の扉の前の踊場でお弁当を食べていた。


さすがに冬に外で食べるのは厳しい。



校舎内も寒いから、制服の上にパーカーを羽織ってはいるんだけど。



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