Voice〜彼の声〜



「美嘉はどうするの?」


ポッキーをつまみながら、私に聞いてくる。



「私は…大学、行かない…かな」


そう言うと二人はちょっとびっくりした表情をした。



「なんで?」


目をぱちぱちさせ、愛美は私の顔を見つめる。



「ん〜…ちょっと休みたくて」


小さく笑うと二人は納得したように黙った。



お母さんとお父さんにもちゃんと許可を得た。


大学には行きたくないと。


というより、しばらく何も考えずに休みたくて…。



創ちゃん…。


愛美と山下との約束を守ったから、十分だよね…?



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