もう一度 君に会えたら

「・・・何?」


「あ、あの。今日、俺の友・・彼女が運ばれたって聞いて。17で髪の長い女なんですけど知りませんか?」


その人は、少し考えるような表情に変わり静かに口を開いた。


「運ばれたのは救急車でかしら」


「分りません。ストレッチャーで運ばれていくのを見舞いに来てる時に見かけたと聞いたので」


俺は看護婦の表情を見逃さないよう、視線を保って言った。


「そうねぇ・・救急なら専用口から廊下を搬送したりはしないし・・もしかしたら診察の患者さんで急変した場合が考えられるわね」


「そんな人、いたんですか?」


「私の受け持ちの科ではいなかったと思うけど・・・」


そう言うと、何か思いついたように目を開いた。


「もしかしたら、受付で何か分るかも知れない。でも・・曖昧な情報じゃ期待できないかもしれないけど。行ってみて」


優しく笑いかける看護婦に俺たちは軽く頭を下げ、正面玄関横の受付へと急いだ。


診察中に運ばれていくような急変って大丈夫なのか?

どんどん不安が押し寄せてくる。

タケも厳しい顔で前を向いている。

きっとタケも同じ事考えてるんじゃないかな。


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