もう一度 君に会えたら
「あぁ、ゴメン。瑶と話してるのが聞こえててね。少し充君についても瑶から聞いていたもので」


嫌な感じは全くなく、まるで聖職者のような微笑で俺を見つめている。


「俺・・毎日が楽しければいいと思ってました。今が楽しければそれでいいと。それは今でも同じなんです。でも瑶は・・時間を無駄にするなって言うんです。俺、何がなんだか意味が分んなくて。・・・バイトとか勉強しろって事なんですかね」


俺は俯くしかなかった。

彼女の父親だとか、そんな事はもうどうでも良かった。

この人なら、俺を救ってくれるんじゃないかという変な希望なんかも生まれてて。


「何で今が楽しければ、と思うようになったの?」


「それは・・・」


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