もう一度 君に会えたら

一連の出来事がコマ送りのようにスローに映った。

目の前には呆然と立ち尽くす瑶の父親。

何があったんですか。

そう問いかける間もなく、おじさんは口を開いた。


「どんな伝え方をしたって…誰だって冷静にはなれないだろ…」


消え入りそうな声だった。

こうなるのが分ってたから、伝えずにいたのに――

悲痛な心の叫びは、独り言のように流れ出る。


放課後、まっすぐ病院へ来た。

いつものように明け放たれた病室のドアから瑶とおじさんの姿が見える。

平日なのに大変じゃーん、

つか、いたら気ぃ使って話せねーし

なんて毒づきながら部屋の前に来たとき

二人の会話が聞こえたんだ。


移植手術の話だった。


実際、それが瑶の手術の話なのか他の患者の話なのかは分らなかった。

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