もう一度 君に会えたら
「うーんと、早くて2週間後みたいだよ」


「どこに移るって?」


「それは分らないって言ってた。多分、都内の大学病院とかじゃん?」


「ミツルさぁ、見舞い行けよ」


寂しがってたぞ、そう陸斗は付け加えた。


「そうだよ。しばらく離れちゃうんだよ、会っておきなって」


俺は無言のまま視線を落とす。


「どうしたんだよ。お前、この間から変だぞ」


たまりかねた陸斗が俺の肩を掴んだ。


「何なんだよ、意味わかんねーよ。何で彼女の見舞い一つ行ってやんねーの?何で急に行くの止めるんだよ」


両肩を揺さぶられ、俺の体は力なく前後に揺れる。

< 212 / 272 >

この作品をシェア

pagetop