もう一度 君に会えたら
RRRRR・・・



瑶だ。

慌てて通話ボタンを押す。


「あ、起きてた?」


「何?」


「今日、緊急の職員会議かなんかで放課後の課外が休みになったの。帰りよっていい?」


早く帰れるのが嬉しくてたまらないといった感じで瑶が声を弾ませる。

時計を見るともう16時になろうとしていた。


「あー。後でかけなおすわ」

「え?」

「ちょっと待ってろ」


何か言いたげなのを無視して電話を切る。


俺、最近ガチャ切りばっかだ。


< 72 / 272 >

この作品をシェア

pagetop