白衣の王子様
☆ご☆




それからどれくらいたっただろうか




重たいまぶたを開けてみた




見えたのは最近見慣れた病室の天井だった




「美咲!…………美咲!」



声が聞こえた方を見てみると涙を流しているお母さんとお父さんの姿があった




「よかった………」




そういいながら涙を流す両親




それから病室のドアが開いて入ってきた先生




「大丈夫?気分はどう?」




「なんか……………………胸が痛い」




「…………美咲さんが発作を起こしたのは覚えてる?」




私は頷いた



「その時、とても危険な状態で緊急手術をおこなったんだ」




「え?…手術?」



確かに皮膚が引っ張られる感じがあった




「美咲?先生が助けてくれたのよ?それに出来るだけ傷口が残らないようにしてくださったんだよ?」




お母さんが言いたい事はわかるよ?



ちゃんとお礼いいなさいって事でしょ?





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