空の大きさ
「今の若い方は展示会なんか行かないかもしれませんが...」
チケットをくれたのはお母さんで、自分の鞄に入っていたのをくれたみたいだった。
「いえ、あたし好きなんです!芸術」
そう笑顔で応える堀内を見て向こうも笑顔になる。
「ありがとうございます、行かせて頂きます」
「じゃあ、失礼します」
そう言って俺と堀内はその場を去った。
「見つかって良かったね、そうじ君の両親」
「向こうも探してたみたいだから結構早く見つかったしな」
実際に見つかって俺はホッとしている。
堀内を見ると、彼女も一緒みたいだ。
「かわいかったなー、そうじ君」
「かわいかったな、そうじ」
「それに展示会のチケットも貰っちゃった」
嬉しそうにチケットを俺に見せる堀内。
......芸術好きっていうのは嘘じゃなかったみたいだな。