空の大きさ


無表情だった堀内は俺の中でちょっと色づいた。


「空良、行くぞ」


そんな健吾の言葉に現実に引き戻されて俺たちは部活へと歩く。


「結局堀内の連絡先聞けずじまいだったな」



健吾はあのあと、休み時間になったら聞き出そうと頑張っていた。



「堀内がそういうこと簡単にしそうな子じゃないことは分かるだろ」



俺がそういうと健吾が俺を見て



「お前こそ堀内と仲良かったっけ」



そう聞かれてしまった。



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