空の大きさ


「いや、別に仲良くはないけど」


今日の微妙な距離感を説明できるはずもなく、そう言ってしまった。



「ふーん」



興味あるのかないのか。


そっちが聞いて来たくせに。



「なんでそんなに堀内の連絡先が欲しいんだよ」


「気になる?」



嫌な笑顔で俺を見ていた健吾はそう聞いてきた。



ここで肯定するのも癪なので無視してそのまま部活へと歩いた。



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