空の大きさ


「お前清香ちゃんの心遣いなんで断るんだよ?」


びっくりした健吾が聞いて来た。



「だって別にどうせ取ったって見るわけじゃねーし」


「...ま、それもそうだな」



意外とあっさり引いた健吾に若干びっくりしながら授業が始まった。




2年2組、窓際後ろから2番目。


そこが俺の席。



みんなは窓際がうらやましいらしいけど、俺は別に好きでも嫌いでもない。



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