『約束』、
「はぁ?小学校の頃ナカヨシだったってのに、裏切るのかぁ?夾クン。」

上島は驚くべき発言をした。

その場のじゃじゃ馬達が

ざわざわと話し始める。

「ナカヨシも何もねぇよ。過去は過去。今は今…バスケ部はよぉこんな荒れ事がだぁぁぁいすきなんだよ。」

森野はヘラヘラ

笑いながら言う。

私はぎゅうぎゅうの人ごみの中

それをやっと

聞き取れるくらいだったが、

話は進んでしまっている。

「でもさぁ、普段の森野君って大人しいよね。」

他クラスの不良の女の子が

わざとらしく大声で言った。

森野はその女の子を

キッと睨みながらも、

それを無視していた。
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