『約束』、
「何で俺はお前に殴られたんだ!」

私が上島を掴んでいた腕を

上島はガッと振りほどいて、

右手を高く上げた。

どうやらこの状況で言うと

私を殴る気だろう…

私はぎゅっと目をつむって、

殴られる構えをした。

この短距離だと

避けるのは無理だと

察していたからである。

誰もが口を開く事は

できなかった。

私も殴られると

思い込んでいたので

避けようともせず、

ただ呆然と立っていた。

だが、

1つだけ耳に入ったのは…

誰かの足音だ。

結構早い…

それもすぐ近くに来ている。

上島が私に向かって

右手を振り下ろした。

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