そして悪魔は二度微笑む【コラボ】
彼は短く嘆息し、振り返ると少女を見つめた。

少女は改めてみた彼の端正な顔立ちと、その特徴的なエメラルドの瞳に思わず息を飲む。

「リンゴを買いすぎてね。良かったら手伝ってくれないか?」

「えっ?」

青年の言葉に少女は、ぽかんと口を空けた。意味がわからない。

「アップルパイを作るつもりだ。多分一人では食べきれない」

「……っ!? ……あっ、はいっ! 喜んで!」

話を聞いてくれると言う事だろう。少女は漸く意味を理解すると元気に声をだした。

< 4 / 64 >

この作品をシェア

pagetop