彼岸花
「なんだか公園とかで子供連れのお母さん見てたらほしくなっちゃったのよ子供」「そうだね」「そのうちね」

(あれほどほしがってた子供なのに・・)やっぱり変だ

その夜は愛し合った・・見事的中、赤ちゃんが出来た。

「お帰り、遅かったのね」「今日産婦人科いったの」「赤ちゃんできてた」

「え、本当かい?」「本当なんだね」(彼は喜んでくれた)

私のおなかをさすりながら「ここに俺の子がいるのか」そうなんどもつぶやきながらおなかをさすってみてた。

「男の子かな」「女の子かな」

「楽しみだ」(これで離れかけた彼の心も取り戻せる)

私は勝ち誇った気持ちだったとにかく愛人に勝ったと思った・・

でもそれは間違いだった

しばらくしてまた帰りが遅い日が続いた・・・

そうこうする内、彼の愛人が会社内にいることに気づいた

そしてその彼女に会いに行った

「加納と申します加納の家内ですはじめまして」「主人がいつもお世話になっています」

「はあ、」「何のご用件なんでしょうか」「とぼけないで」「えっ」「彼を返して」

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