619
「これは私の個人的な見解だ」

そう前置きして、コワルスキーは空を見上げながら話し始めた。

「ケイティー先生が残したダイイングメッセージ。619・・・プロレスの技の名前だ。最初は、警察に犯人を教えるためのものかと思った。だが、おそらく違うだろう。ケイティー先生と犯人には、信頼関係がある。それがどんな種類のものかはわからないが」

トモヤは身じろぎもせず、隣の刑事を黙って見つめた。
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