619
マンガを持つトモヤの手がピクリと動いた。

「・・・いいえ。619ですか?そんな技、知りませんね」

「ああ、そう。私は出てくるか、と聞いたんだが、君は知らないと答えたね」

二人の会話が理解できずきょとんとしているユカちゃんの頭を、コワルスキーは「少し、待っててね」と言いながら優しく撫でた。
< 86 / 117 >

この作品をシェア

pagetop