年上王子様とのアリエナイ××①
そんな事を考えながら
コートのポケットから携帯電話を取り出して
翔さんのアドレスを引っ張りだす。
本当は仲直り..したい。
でも、その勇気が出て来ない。
翔さん電話に出るかな?
もしかしたら拒否されてるかもしれない。
どうしよう。
発信ボタンを押そうか躊躇してたその時
「あのぅ」
声の方に視線を向けると
膝までの長いコートを着た男の人が目の前に立っていた。
通学路のこの道は、今の時間はあまり人は通っていなくて。
今もあたしとその人だけしか視界には入ってない。
とりあえず繋がっているこの状態で電話を切りたくはない。
首を傾げる動作をすると
男の人が急にコートを全開にした
そしてそこに見えるのは
「きゃーーーーーー!!!!!」
大きな声で叫んで
くるりと反対を向いてから
わき目もふらず一目散に走る。
な、なに今の!?
今のって..あの人...
し、信じられない!!!