年上王子様とのアリエナイ××①

傍にはいられない?



榊さんに無理を言って昨日とは違う部屋を用意してもらった。


榊さんは何も聞かずにただあたしのお願いを聞いてくれた。


いろんな人に迷惑をかけてしまったな..


「では明日朝お迎えに上がります」

「はい、ありがとうございます」


本当は具合なんてどこも悪くないことをきっとこの人は知ってるはず。


「では私はこれで」


頭を下げて榊さんは部屋を出て行った。



昨日の部屋とは違ってツインルームだけれど

それでも普通に泊まる部屋よりも断然広いし綺麗。


こんないい部屋じゃなくても、いいんだけどな。


ため息をつきながらドレスを脱ぐ。


「抱きたくなるね」


初めてこのドレスを見せた時、翔さんはニヤッと笑いながら
そう言ってあたしを抱きしめた。

しかも試着室に押し込んで..


もうその温もりも感じる事は出来ないの、かな?


「っく..ひっく..翔さ..」


自分から逃げてきたくせに。


会いたいよ。

会って抱きしめて欲しいよ。

「好きだよ」

っていっぱいいっぱい囁いて欲しいよ

翔さん..





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