椿
椿
椿、花言葉はひたむきな愛。ひたむきな愛とはどんな愛だろう?

一途な思い?

見返りをもとめない片思い?

忘れる事のできない人への思い?

僕は今年、結婚を決めた。だけど僕が心から愛した、ひと、ではない。

みんな忘れる事の出来ない人が必ずしもいるはずでそれを想い出にかえて、新しい恋をする。

あるスクランブル交差点で信号は赤だ。そして僕は式場に向かう途中である。

向こうからの視線、それは想い出の視線でも怨みでもない。何故、彼女と別れたのだろう?

僕たちはすれ違う。振り返れば彼女も振り返っているだろう。だけど振り返らない。僕は彼女への思いを椿にみたてる。

そう、ひたむきな愛として、彼女への思いは心の中にしまい、僕は式場に向かう。純白のドレスをきて僕を待ってくれてる人のために。

もし、信号が永遠に赤なならば僕は椿をすてて、彼女のもとへ、すべてをぶつけにいくだろう。だけど時間はとまらない。

僕が他の人を愛したみたいに。すれ違う僕たち。

そこには椿が描かれるだろう。
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