叶わなくても
「かっこよすぎ」

「可愛すぎ」

二人で、こんな事を言い合っているあたし達は絶対バカップル。


「そろそろ、いいですか?」

「あっはい\\\」

ラブラブしていたら、入ってきたウェディングプランナーの人。

聖也が先に入って、あたしが腕を組んでお父さんと入場。

心臓が飛び出しそうな程のドキドキ。




今日で、あたし達夫婦になるんだ。


言い表せないほどの幸福感。

お父さんの腕から、手を離し聖也と腕を組む。

お父さん、今までありがとうね・・・

ここまで、育ててくれて。

聖也があたしを見て、微笑む。

あたしも微笑み返す。

「新郎あなたは、新婦羽衣を妻とし、病めるときも、健やかなる時も生涯新婦羽衣を愛し続ける事を誓いますか?」

「誓います」

「新婦あなたは、新郎聖也を夫とし、病めるときも、健やかなる時も生涯聖也を愛し続ける事を誓いますか?」

「誓います」

「それでは、ゆびわの交換を」

聖也がゆっくりあたしの、手袋を外していく。

そっと、指輪がつけられる。
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