叶わなくても
あたしは、卵のトーストを二人分作る。

「出来たよ?」

「いただきます」

「いただきます」

「うっま!!」

「よかった」

「相変わらず、うますぎ」

「その言葉、超嬉しかったりする」

照れながら言うあたし。

「若干、顔が赤くなってるの可愛すぎ」

「っ\\\」




結局、二人でラブラブしながら式場への準備を進める。

「ウエディングドレス着て来るね?」

「俺も、タキシード着てこよう」

あたしと聖也は、別れて着替えに行く。

二人で、選んだウエディングドレスはあたしの名前に関係する羽みたいなドレス。




ドレスを着終わって、髪の毛や化粧をしてもらう。

「羽衣、そろそろ入っていい?」

「うん」

ガチャと、音が鳴ってドアが開く。

入ってきた聖也はかっこよすぎ・・・

あたし達は何も喋らず、二人で見つめあったまま時間が経った。

「・・・可愛すぎ」

「そうかなぁ?聖也は、かっこよすぎ」

「可愛すぎ」
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