叶わなくても
「あたし達の事?」

「うん」

「そう・・・かな?」

「うん」

あたし達かぁ・・・

「幸せそう」

「ありがとう」

あれから、あたしと聖也は週に二回。

忙しい土曜と、水曜だけ拓哉さんの店でバイトをしている。

そういえば、七月に転校っておかしいね。

まぁ、いろいろ事情があるしなぁ・・・

「羽衣」

「えっ!何!?」

「いや、ぼ~っとしてるから」

「あっごめん」

「いや・・・あっ捨て猫」

「本当だ 買いたいけど、あたしん家お母さん猫だめだしなぁ・・・」

「俺ん家いけるし、ひろってやろっかな?」

「マジで?」

「一回、聞くわ」

「うん」

聖也が、電話をかけている間あたしは、猫と遊んでいた。

「大歓迎だって」

「よかった」

「名前つけようぜ」



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