叶わなくても
今日は、亮君と日直だった。

もう最悪・・・

「嫌だね? 日直」

「うん」

「羽衣、待ってるから昇降口で」

「うん」

「ラブラブだね?」

「\\\・・・」

「照れた顔も可愛いよ?」

「へ?」

ちゅっ・・・

・・・・・・

「嫌っ・・・!!」

「嫌がる顔もそそるね・・・」

「最低!!」

あたしは、教室を飛び出した。

走って、走って、聖也が待ってる昇降口に行く。

「聖也っ!!」

「どうしたっ!?」

「助けて!!」

あたしは、聖也に抱きつく。

戸惑いながら、聖也は抱きしめ返してくれた。

「震えてる?・・・何かされたのか?」


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