叶わなくても
第四章二人の行方

帰国

あれから、何事も無く半年が経った。

夏休みが終わり、二学期が始まった。

始業式で転入生が、発表された。

それはなんと・・・





詩織だった。


びっくりするあたしと聖也。

「詩織は、留学していた」

と、詩織本人から聞いた。

そして、今日はあたしと聖也はバイト。

「あのさ、あたし達今日バイトなんだ」

「えっ どこの店?」

「拓哉さんの店」

「へぇ~」

詩織には、あたし達が付き合っていると言ってない。

知ったら、どんな反応するのかな?

聖也を諦めるのかな?

でも、とにかく今日中に言わなくちゃ。

「こんにちは」

あたしと、聖也と詩織は裏から入った。

「おう あっ詩織久し振り!!」

「久し振りね? 詩織ちゃん」

「久し振り」

「あっ 俺達、結婚したんだ」

「詩織ちゃんにも、結婚式に来て欲しかったわ~」

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